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地方の自宅で開業する2つの方法とは?メリット・デメリットも一挙解説

2021.10.14

美容サロンで開業してみたいけど、テナントの相談をしてみたら家賃が高かった...
自宅で開業するのってどうすればいいのだろう...
そもそも開業するのにどんな手続きが必要?...

このように思われている方も多いのではないでしょうか。
自宅を上手に活用することで、リスクを最小限に抑えながら開業できます!

今回は地方在住で一戸建てに住まれている方に向けて、

・自宅で開業するメリットデメリット
・開業の手続き
・開業する際の注意点

について解説していきます。

目次

-地方の自宅で開業する2つの方法とは?メリット・デメリットも一挙解説-

自宅で開業できる事業は?

業種やサービスによっては自宅を活用して開業することができます!
自宅で開業できる業種にはどんなものがあるでしょうか。

<自宅で開業できる業種の具体例>

業種 特徴
テイクアウトカフェ 回転率が高い
美容エステサロン 高単価でリピートがつきやすい
ネイルサロン 小さなスペースでの開業が可能
ヨガレッスン 特別な設備が不要で原価がかからない
花屋 特徴ある商品に絞ることで小さなスペースでも可能
美容院 特定の資格が必要だが固定客が確保しやすい
整体、カイロプラクティック 簡単な設備で原価がかからない
パーソナルトレーニング 定期的な利用が期待できる

自宅を開業場所とする場合、店舗のスペースが限られてしまうことが多いです。
駐車場や店舗スペースの広さから考えると、1回あたり1~2人の顧客を対応する業種が想定されます。

一度にたくさんのお客様に対してサービスを提供できないため、安定的な売上を確保するには商品・サービスの価格や回転率が重要となるでしょう。

例えば、エステサロンであれば、高単価でリピーターが付きやすいため一定数のお客様を確保できれば、安定的に売上を出すことができます。

また、テイクアウトカフェは回転率を高くすることができます。オーガニックなど特徴のあるドリンクやフードメニューを組み合わせることで価格をあげられるでしょう。

自宅で開業するメリット

自宅を開業場所とする場合さまざまなメリットがあります。
テナント店舗での開業と比較してどのようなメリットがあるのか解説していきます。

1.テナント代・店舗の家賃などのランニングコストを抑えられる!

自宅で開業する場合の最大のメリットはテナント代が不要になることです!

発生するのは自宅そのものの家賃や住宅ローン、必要に応じて発生するリフォーム費用や店舗の工事費用のみ。

地方でテナント店舗を借りる場合、家賃は5~15万ほど掛かるでしょう。

筆者が調べたところ静岡県では以下のような条件で募集が出ていました。
静岡市の中心部 3.32坪 7万5千円
浜松市の中心部 5.94坪 13万5千円
家賃は売上にかかわらず固定費として必ず発生します!

具体的には、テナントで家賃13万5千円の場合は
13万5千円×12ヵ月=162万円の固定費が発生します。

つまり売上で162万円以上ないと赤字となるということです。

一方、自宅で開業する場合は持ち家であれば家賃は発生しません。

開業して安定的に利益を出し続けるためにできるだけ固定費がかからずに開業する場所として、自宅の活用をおすすめします!

2.開業がスムーズになる

自宅での開業はテナント店舗を借りるのと比べて、比較的スムーズに開業することができます。

テナントを借りて開業する場合、家賃を含む費用や立地条件、建物の条件など最適な物件を選ぶのにコストと時間がかかります。

改装工事やその手続きにも一定の期間が必要で、しっかりとした段取りで準備を進めなければ、短い準備期間でのオープンは難しいでしょう。

自宅開業なら店舗環境の整備にのみ時間がかかるだけとなるため、テナント店舗と比べて開業に必要な手続きを減らすことができます。

テナントを借りて開業する場合は、以下のような手続きが必要です。

3.時間を自由に使える

自宅を店舗にする場合、通勤時間がなくなるため、時間を自由に使えます。中には、毎日家事が忙しくて、子供の面倒もみないといけない人もいるでしょう。

お客さんの来ない時間に家事をしたり、子どもの世話をしたりと時間を有効活用できるため、ワークライフバランスが取りやすくなります。

ご自身の生活リズムで仕事ができるため、「自分の時間を自由に使いたい」「仕事をしたいけど、子育てや介護の時間を融通きかせたい」といった方にはおすすめです!

自宅で開業するデメリット

ここまで自宅開業のメリットをご紹介しましたが、自宅での開業にはいくつかのデメリットもあります。

ここからは、自宅開業のデメリットについて解説します。

1.集客が難しい

自宅での開業は集客の難しさが最大のデメリットとなるでしょう。

住宅街の中や郊外が店舗の立地場所となるため、ショッピングモール内や駅周辺など人が集まる場所で開業する場合と比較すると、どうしても集客が難しくなります。

自宅の立地によっても集客の難しさに差が出やすいため、集客戦略をよく練り、積極的な宣伝活動を行いましょう。

具体的な集客戦略としては以下の方法が考えられます。
・HPやSNSによるオンラインツールの活用
・販促チラシのポスティングや折り込みチラシ
・既存顧客からの紹介による新規顧客獲得

WebツールやSNSでの集客を強化することで、立地場所の不利にかかわらず集客ができるでしょう。

2.仕事とプライベートの切り分けが難しくなる

先ほど時間が自由に使えるようになるのがメリットとお伝えしましたが、反対に仕事とプライベートの切り替えが難しくなるデメリットもあります。

普段生活をしている自宅を店舗とする場合、オンオフの切り替えが上手にできず、ストレスを抱えてしまう人もいるでしょう。

完全予約制の事業にしたり、敷地内で自宅と店舗の導線を完全に分けたりと工夫することをおすすめします。

自宅で開業する際の2つの選択肢

自宅で事業を始める場合は、設備をどのようにするかを決めなければなりません。
自宅を店舗として活用する場合の方法は以下の通りです。

・母屋をリフォームする

母屋の一角を店舗へリフォームし開業する方法があります。

特にヨガや整体、サロンなどであれば、特別な設備がいらずに事業を始めるられるでしょう。

具体的には、母屋の一室を店舗用として改装します。事業内容によっては床や壁紙を張り替えたり、什器など設備を導入したりすることとなるでしょう。

メリット
・改装に掛かるコストを抑えられる
・庭先の広さに左右されない

注意点
・生活とのバランスが取りづらくなる
・家の入り口と店舗の入り口が一緒になってしまう
・同居する家族に配慮しなければならない
・業種によって設備が必要な場合もある

・庭に小屋やコンテナハウスを設ける

母屋には入ってほしくない人や自宅の外からおしゃれに見せたい人に小屋やコンテナハウスをおすすめします。

■コンテナハウス

海上コンテナなどを活用して、コンテナハウスを設置する方法があります。コンテナハウスは設置後も異動が可能できることが特徴です。

店舗の移動や閉店する際に比較的安価でハウスを移動させられます。実際に処分が必要な際にはコストが発生するため注意してください。

■小屋(REMOX)

庭に小屋を建てる方法があります。具体的にはFukugami株式会社が提供しているREMOX(リモックス)のように、木造の小屋を建てて店舗として活用できます。

小屋(REMOX)の最大の特徴は耐震性です。木造で建築する場合、住宅と同じように基礎工事をするのが一般的です。建物の基礎をコンクリートで固めることで、災害時の耐震性が確保でき、防音や保温など小さいながらも住宅さながらの機能があります。

開業する際の注意点~事業計画を立てよう~

開業する際の指針として事業計画の作成がおすすめです。事業計画書と聞くと難しそうなイメージを持たれるかもしれません。

分かりやすく説明すると
・どのような店舗にしていくか
・何人のお客様が来てくれるか
・お客様に来てもらうために何をするか
・いくら売上が上がるのか
・どれくらい経費が掛かるか

以上のような内容を見やすくまとめたものが事業計画書です。もしかしたら計画の内容によっては開業しない選択が必要となることもあるでしょう。

Fukugami株式会社では、REMOXのご相談に合わせて、事業計画作成サービスも行っております。今後行っていきたい事業についてヒアリングさせて頂き、詳細な事業計画の作成から販路開拓、資金繰りや補助金の活用など幅広くサポートしているため、お気軽にご相談ください。

開業する際の手続きについて

個人事業として開業する場合、税務署や最寄りの市役所へ書類を提出する必要があります。書類の提出と聞いて、「正直面倒くさそうだな...」や「書類に関する説明って堅苦しくて読みたくなくなる」と思われた方も多いのではないでしょうか?

正直、筆者も初めて見る書類は読むのが面倒くさかったりします...
そこで今回は開業時の手続きについて、重要なポイントに絞って解説していきます。

開業する際に最低限するべき手続き
事業内容に関わらず提出した方が良い書類があります。

・税務署へ開業届を提出
・市役所へ事業開始等申告書を提出

また、内容に応じて必要な手続きもあります。

・従業員を雇う場合:税務署へ給与等支払事務所等の開設届を提出
・65万円の控除を受けたい場合:税務署へ青色申告承認申請書を提出

その他にも、業種によっては許認可が必要な場合があります。
例)
テイクアウトカフェ:保健所へ飲食店営業許可を申請
※ケーキや洋菓子、クッキーを製造販売するには「菓子製造業許可」が必要となるなど、製造販売する商品によって求められる許可が異なります。

美容エステサロン:一部の国家資格を必要とする施術を行う場合は保健所の許可が必要
※まつ毛エクステでは「美容師免許」が必要で、保健所での美容所登録が求められます。

自宅で開業する際の2つの選択肢

地方在住者向けの自宅を活用した開業について解説してきました。自宅での開業にはデメリットがありますが、それ以上のメリットも大きいです。

手続きに不足がないよう、開業予定の業種について調べてみてください。REMOXでは建物の相談から事業計画の作成まで一貫して行っているため、静岡県西部地域周辺で開業をされたい方はお気軽にご相談ください。